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新年のご挨拶

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 一昨年3月、東京都より大門が無償譲与されて以後、耐震補強及び屋根瓦の葺き替え、全面塗装等の工事を進めてまいりましたが、昨年3月に無事完了、安全面に加えて景観等にも配慮がなされ、80年前に現大門が建設された当時の端正な姿を再現することができました。御忌大会中の4月5日に開門式・来賓の通り初めを行った後、当日の唱導師中嶌正史上人日中法要の練行列が修復なった大門を出立、皆様へのお披露目を致しました。

 その後、大門は港区の指定文化財となりましたが、現在増上寺では開宗850年の記念事業として、重文・三解脱門をはじめとした文化財の修復と諸堂宇の改修工事、さらには増上寺と地方寺院の将来を見据えた事業計画を進めております。

 6年後の2024年は、浄土宗の宗祖法然上人が立教開宗されてより850年になります。その前の開宗800年は昭和49年、当時「開八」を合言葉に浄土宗一体となった大きな盛り上がりを感じたものでした。戦災で焼失した増上寺大殿が再建されたのもこの年です。

 しかし、それから40数年が経過し、寺院を取り巻く環境はガラリと変わってしまったような気が致します。過疎や少子高齢化等で地域社会は変容し、人々の宗教心は薄れ、ご先祖や家・家族に対する考え方も昔とは違ってきました。開宗850年を契機に、そんな時代とどう向き合っていけばいいのかを、皆様とご一緒に考えていきたいと思っております。

執事長 友田達祐