お知らせ

浄土宗開宗850年奉賛局だより(8月)

2020.08.01

新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられました方々のご冥福と、
皆様のご安寧を心よりお祈り申し上げます。


一歩一歩、着実に。 大殿屋根瓦総葺き替え工事の施工時期について

 いつも増上寺浄土宗開宗850年慶讃事業にご支援を賜り、ありがとうございます。
また、このたびは感染症拡大防止のため、奉賛局の業務が一部停滞しておりましたことをお詫び申し上げます。

alternate  さて、本稿を執筆している6月20日現在におきましても、新型コロナウイルス感染症の影響は続いており、先行きは見通せない状況にあります。皆様の中にも困難と向き合い、また不安を抱えている方は多くいらっしゃるだろうと思います。

 開宗850年事業にとりまして目下の課題は、本年10月1日の着工を目指し、準備を進めてきた大殿屋根瓦の総葺き替えです。緊急事態宣言の発令により準備に時間がかかったことや、また当初着工前に予定されていたオリンピック大会が延期されたことから、従前の計画通りに工事を行うことの是非、可否を検討してきました。

 増上寺丈内や施工業者との度重なる協議の結果、私どもの至った結論は、先の見通せない現状だからこそ着実に一歩を踏み出そう、当初の計画通りに事業を進めようということです。もちろん予期せぬ事態は起こりうるもので、今後計画の変更を余儀なくされる可能性は否定できません。しかしながら、今私たちにできることは、皆様からの支援を受けたこの事業を一歩ずつ前に進めていくことのほかにありません。

 大殿の屋根瓦は、一枚一枚を着実に葺き替えてまいります。閉塞感の漂う今日、新しい屋根瓦がきれいに葺かれた美しい大殿を思い描き、少しでも明るい未来の兆しを感じていただければと思います。一歩一歩、着実に変わっていく増上寺をこれからもお支え下さい。