お知らせ

浄土宗開宗850年奉賛局だより(2月)

2024.02.01

三解脱門大修理への準備 〜齢140年の協力者〜

 2月には節分追儺式、涅槃会が行われ、行事に合わせて境内の様子や大殿のしつらえも変わります。お参りなさる方々はいつもとちょっと違う増上寺に、行事の予感を覚えることでしょう。

 いよいよ4月には、浄土宗開宗850年の慶讃会、令和6年度の御忌大会が行われます。50年に一度の法要に向けて増上寺一丸となって準備を進めております。

 また慶讃事業である三解脱門大修理の準備も始まります。これに伴い、境内の様子が徐々に変化してまいります。大殿側から三解脱門を見ていただくとその変化がよく見て取れるかもしれません。

 大修理のためにまず変化が加わりますのは、三解脱門をくぐるとすぐ隣にあるグラント松です。明治12年(1879年)7月、アメリカの第18代大統領であったグラント将軍が国賓として日本を訪れ、増上寺に参詣し、ヒマラヤスギ(マツ科ヒマラヤスギ属)を植樹しました。この樹は「グラント松」と呼ばれ、140年以上もの間、境内を見守ってきました。関東大震災や戦災、そして環境変化にも生き抜いた貴重な樹木です。植樹されたころは小さな小さな木だったでしょうが、いまでは大きく大きくその枝を広げ存在感を示しています。

 三解脱門と肩を並べるグラント松にも、この度の大修理に協力してもらうこととなりました。400年の歴史を持つ三解脱門に敬意を表するように、工事のため少々枝を払うことになったのです。港区の保護樹木ということもあり、いつも境内の樹木をお世話いただいている方々によって、細心の注意と繊細な技術で枝払いは行われます。

 増上寺の浄土宗開宗850年事業は多くの方々のご支援と、身を粉にしたお働きの上に成り立っているものです。グラント松のように境内に彩りを添えてきた様々な樹木もその身を削って協力してくれています。

 開宗850年の正当の年からさらなる先のステージに向けて、慶讃会・御忌大会を円成することはもちろんのこと、一つ一つの事業をコツコツと丁寧に感謝の意を込めて進めてまいります。

奉賛局部長 中村瑞貴