諸堂宇整備事業

大殿屋根瓦総葺き替え

本堂のある大殿は、昭和四十九年に建立されてから、まもなく五十年の節目を迎えます。長年の風雪に耐えた屋根瓦は傷みが激しく、今後も参詣の皆さまに、安心して安全にお参りいただくためには、瓦の総葺き替えが必要不可欠となっています。この度の総葺き替えでは、瓦の素材に丈夫なチタンを用い、厚さ〇・三ミリメートルに加工して瓦を葺くことにより屋根の圧倒的な軽量化を実現し、震災に耐えうる安全な本堂を目指します。

三解脱門解体大修理

三解脱門は元和八年(一六二二年)に建立された増上寺の中門であり、江戸初期に造営された当時の面影を残す唯一の建造物です。大正4年には、国の重要文化財に指定されています。楼上には、東京都指定有形文化財である釈迦三尊像、十六羅漢像が安置されています。約四百年の歴史をもつ三解脱門は、昨今上層柱の傾斜等が進行しており、今まさに改修が必要となっています。歴史を引き継ぎ、後世に残していくため、約十年をかけた解体大修理を行います。

大殿耐震整備、経蔵・大門・旧方丈門改修、並びに会館設備更新事業