布教師会
大本山 増上寺布教師会
「響け念仏の声―愚痴にかえり、願往生心を育てようー」
南無阿弥陀仏
このたび、コロナ禍という状況の中で行いました当布教師会総会の書類決議により、会長の再任をご承認頂き、引き続きそのお役割を果たさせて頂くことになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大により世の中が一変してしまい、様々なことが問われていく宗教界の中にあって、お念仏のみ教えを伝える布教師会の役割はこれまで以上に重責と言えましょう。浅学非才の私が会長のお役割を果たして全うできるのか心もとないことですが、会員諸上人の皆様にお支え頂きながら進めさせて頂ければと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
それにしましても、この新型コロナウイルスの猛威で、これまでの様々なものが、いい加減で、頼りにならない、表面だけを取り繕った危ういものであったと痛感することになりました。また、人間の本質を目の当たりのするような場面を何度も見せつけられました。そして、それらが実は、儚い自分の姿そのものであることに気づかされる縁にもなったような気がします。お念仏のみ教えは、まさにその我が身の奥底を見つめていくことから始まるのだと教えられます。感染の拡大が起こって以来、医療の崩壊、経済の崩壊が叫ばれてきております。病床数が足りない、助かる命が助からないと言われ、実際そうなっています。緊急事態宣言の中、多くの店も閉業に追い込まれているのを見ます。すでに崩壊していましょう。しかし、何より、一番恐ろしいことは信仰の崩壊ではないでしょうか。愚かな私だからこそ頼れるものがあるという信仰の軸こそがお念仏にほかありません。絶対に崩壊させてはならないのです。
法然上人開宗850年の年も目の前となっております。当会では各地でその開宗の有難い受け止めを伝えるべく記念事業を行う予定をしておりますが、従来のような法要は状況によりできないと思います。工夫をしながら、開宗の心をどのように伝えていくかも方法論として課せられてくるでしょう。いつも強調していますように、開宗850年の令和6年だけを特別な点とみるのでなく、今この一瞬の点としての教化の連続が開宗850年の点ともなり、以後伝え続けていく点の継続となっていければと思います。
今期役員、事務局一同、誠心誠意をもって当会運営に取り組みたく存じます。何卒、会員、関係各位のお力添えを賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。合掌
増上寺布教師会役員名簿
会長
- 慶野匡文(神奈川)光雲寺
副会長
- 花田俊岳(青森)遍照寺
- 後藤真法(東京)圓通寺
- 郡嶋泰威(千葉)浄蓮寺
常務理事
- 佐伯教道(北海道第二)浄道寺
- 佐藤一彦(山形)常光寺
- 中村瑞貴(宮城)愚鈍院
- 渡邉昭彦(埼玉)常福寺
- 若林隆壽(東京)乗蓮寺
- 伊藤弘道(東京)浄桂院
- 専修大志(神奈川)正蔵寺
- 秋山秀道(山梨)称念寺
- 服部淳一(長野)安養寺
- 北山大超(静岡)光心寺
理事
- 平塚正樹(北海道第一)霊鷲院
- 楠美知剛(青森)正覺寺
- 武田眞和(岩手)吉祥寺
- 小熊良和(秋田)誓願寺
- 佐藤康正(山形)専念寺
- 樋口法生(宮城)慈恩寺
- 馬目一浩(福島)阿弥陀寺
- 瀧澤現秀(群馬)正幸寺
- 伴 経徳(栃木)照光寺
- 武田泰康(茨城)定善寺
- 古矢智照(茨城)阿彌陀寺
- 齊藤実朗(埼玉)願生寺
- 酒井宏典(埼玉)法性寺
- 佐藤雅彦(東京)浄心寺
- 金子一俊(東京)仮宿院
- 小俣慶樹(神奈川)西念寺
- 大高源明(長野)法樹院
- 戸﨑博隆(静岡)報土寺
- 天野信浩(三河)栖了院
- 關野弘賢(富山)西念寺
- 堀 芳照(京都)長圓寺
- 米村昭寛(鳥取)大善寺
- 金子孝司(長崎)聖徳寺
監事
- 長田善正(栃木)法藏寺
- 伊東靖順(長野)三寶寺
顧問
- 小林正道(増上寺 執事長)
- 工藤教昭(青森)佛心院
- 蓮池光洋(群馬)大蓮寺
- 池田常臣(埼玉)圓福寺
- 友田達祐(静岡)法伝寺
参与
- 井澤隆明(増上寺 教務部長)
- 松尾昭男(北海道第一)無量寿寺
- 田中勝道(茨城)宝輪寺
- 石田祐寛(埼玉)圓心寺
- 安孫子虔悦(東京)正覺院
- 千野法人(千葉)最勝院
- 石川邦雄(神奈川)春光院
事務局
事務局長
- 専修大志(神奈川)正蔵寺
事務局長次長
- 宮田恒順(東京)善光寺
総務
- 主任 宮田恒順(東京)善光寺
- 布村伸哉(東京)專念寺
- 宗川裕真(福島)心光寺
- 後藤史孝(東京)天然寺
- 船橋了照(茨城)常繁寺
会計
- 主任 伴 経徳(栃木)照光寺
- 遠田憲弘(東京)慈眼院
広報出版
- 主任 杉山裕俊(千葉)浄国寺
- 小林惇道(東京)妙定院
開宗850年事業
- 主任 小俣慶樹(神奈川)西念寺
- 瀧沢行彦(静岡)海福寺