
三解脱門大修理 経過報告
増上寺の三解脱門(重要文化財、通称三門)は現在、約50年ぶりの大修理を行っています。
修理工事は令和6年秋より、三門を覆う、素屋根と呼ばれる鉄骨造りの覆屋の建設から始まりました。7年の年始より半年以上三門が通行止めとなり、境内は仮囲いにより使用が大幅に制限されていましたが、8月末に素屋根が完成いたします。素屋根の東面(日比谷通り側の面)に三門の写真をプリントした巨大なメッシュシートが貼付され、9月からは、狭い通路にはなりますが三門下を通行できるようになります。
素屋根完成後、本格修理に取りかかる前に、楼上に安置されている釈迦三尊像、十六羅漢像、歴代上人像が運び出されます。仏像修復の専門家、美術輸送の専門会社により、全部で50体の御像と台座などが8月後半から約2ヶ月かけて搬出されます。すぐ修復に取りかかる釈迦三尊像は京都の工房へ運ばれ、その他の像は慈雲閣(開山堂)に仮安置され、一般公開のための準備に入ります。
三門の修理完了は令和14年11月を予定しています。皆様には長期間にわたりご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。