
三解脱門大修理 経過報告 ―素屋根完成と歴代上人像の搬出―
修理工事中の増上寺三解脱門(重要文化財、通称三門)では、素屋根と呼ばれる鉄骨造りの覆屋の建設が8月末に完了し、三門下が通行できるようになりました。
今後素屋根内での本格修理が始まる前に、楼上に安置されている御像を運び出します。まず31躯の増上寺歴代住職の像(港区指定文化財)を運び出すため、修復を担当する明古堂のスタッフが8月1日より楼上で剝落止めなどの養生と梱包を行いました。引き続き、仮安置場所である慈雲閣へ手運びで移送し、8月22日までに開梱と仮安置を終えました。
9月からは大型の像である釈迦三尊像と十六羅漢像(東京都指定文化財)の移送作業を行い、10月下旬にすべての像の搬出が完了する予定です。