四誓偈 写経用紙セット仏説無量寿経四誓偈 写経用紙セット

四誓偈(第1回)
我建超世願 必至無上道 斯願不満足 誓不成正覚 我於無量劫 不為大施主 普済諸貧苦 誓不成正覚

がごんちょうせがん ひっしむじょうどう しがんふまんぞく せいふじょうしょうがく がおむりょうこう ふいだいせしゅ ふさいしょびんぐ せいふじょうしょうがく

[現代語訳]
私(法蔵)はこれまでこの世にはなかったような すぐれた誓願を建てた 必ずやこの上ない覚りの境地へと到達したい これらの誓願がすべて満たされない限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい
私は(たとえ)無量劫を経ようとも 恵みを施す大いなる主(あるじ)となり 貧困にもがき苦しむあらゆる人々を すべてみな救わない限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい

四誓偈(第1回)
我建超世願 必至無上道 斯願不満足 誓不成正覚 我於無量劫 不為大施主 普済諸貧苦 誓不成正覚

がごんちょうせがん ひっしむじょうどう しがんふまんぞく せいふじょうしょうがく がおむりょうこう ふいだいせしゅ ふさいしょびんぐ せいふじょうしょうがく

[現代語訳]
私(法蔵)はこれまでこの世にはなかったような すぐれた誓願を建てた 必ずやこの上ない覚りの境地へと到達したい これらの誓願がすべて満たされない限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい
私は(たとえ)無量劫を経ようとも 恵みを施す大いなる主(あるじ)となり 貧困にもがき苦しむあらゆる人々を すべてみな救わない限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 59ページ11行目から、60ページ7行目まで転載。

四誓偈(第2回)
我至成仏道 名声超十方 究竟靡所聞 誓不成正覚 離欲深正念 浄慧修梵行 志求無上道 為諸天人師

がしじょうぶつどう みょうしょうちょうじっぽう くきょうみしょもん せいふじょうしょうがく りよくじんしょうねん じょうえしゅぼんぎょう しぐむじょうどう いしょてんにんし

[現代語訳]
私が覚りの境地へ到達した時 (仏としての我が)名があらゆる世界を超えて(響きわたり) (その響きが)その果てに聞こえなくなるようなことがある限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい
欲望から離れ深遠な正しい思念を保ち 清らかな智慧を具え(尊い)梵行を修め この上ない覚りの境地を得ようと志して あらゆる天人や人々を導く師に(私は)なりたい

四誓偈(第2回)
我至成仏道 名声超十方 究竟靡所聞 誓不成正覚 離欲深正念 浄慧修梵行 志求無上道 為諸天人師

がしじょうぶつどう みょうしょうちょうじっぽう くきょうみしょもん せいふじょうしょうがく りよくじんしょうねん じょうえしゅぼんぎょう しぐむじょうどう いしょてんにんし

[現代語訳]
私が覚りの境地へ到達した時 (仏としての我が)名があらゆる世界を超えて(響きわたり) (その響きが)その果てに聞こえなくなるようなことがある限りは 完全なる覚りの境地には決して入るまい
欲望から離れ深遠な正しい思念を保ち 清らかな智慧を具え(尊い)梵行を修め この上ない覚りの境地を得ようと志して あらゆる天人や人々を導く師に(私は)なりたい

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 60ページ8行目から、61ページ2行目まで転載。

四誓偈(第3回)
神力演大光 普照無際土 消除三垢冥 広済衆厄難 開彼智慧眼 滅此昏盲闇 閉塞諸悪道 通達善趣門

じんりきえんだいこう ふしょうむさいど しょうじょさんくみょう こうさいしゅやくなん かいひちえいげん めつしこんもうあん へいそくしょあくどう つうだつぜんじゅもん

[現代語訳]
(世自在王仏よ) (あなた様のように仏たる者は)人知を超えた強大な力を用いて大いなる光を放ち 無限の彼方の世界までことごとく照らし出して (貪り・瞋り・愚かさという)三種の煩悩の闇を取り除き あらゆる世界のいかなる苦難(に喘(あえ)ぐ)人にも救いの手を差し伸べる
(迷い深き者に)智慧の眼を開かせたり 視界を遮る暗黒(の煩悩)を除いたりする (地獄・餓鬼・畜生の)三悪道(に堕ちていく道)を閉ざして 善行によって赴く(人々や天人の)世界へ通じる門をくぐらせる

四誓偈(第3回)
神力演大光 普照無際土 消除三垢冥 広済衆厄難 開彼智慧眼 滅此昏盲闇 閉塞諸悪道 通達善趣門

じんりきえんだいこう ふしょうむさいど しょうじょさんくみょう こうさいしゅやくなん かいひちえいげん めつしこんもうあん へいそくしょあくどう つうだつぜんじゅもん

[現代語訳]
(世自在王仏よ) (あなた様のように仏たる者は)人知を超えた強大な力を用いて大いなる光を放ち 無限の彼方の世界までことごとく照らし出して (貪り・瞋り・愚かさという)三種の煩悩の闇を取り除き あらゆる世界のいかなる苦難(に喘(あえ)ぐ人)にも救いの手を差し伸べる
(迷い深き者に)智慧の眼を開かせたり 視界を遮る暗黒(の煩悩)を除いたりする (地獄・餓鬼・畜生の)三悪道(に堕ちていく道)を閉ざして 善行によって赴く(人々や天人の)世界へ通じる門をくぐらせる

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 61ページ3行目から、61ページ12行目まで転載。

四誓偈(第4回)
功祚成満足 威曜朗十方 日月戢重暉 天光隠不現 為衆開法蔵 広施功徳宝 常於大衆中 説法師子吼

くそじょうまんぞく いようろうじっぽう にちがつしゅうじゅうき てんこうおんぷげん いしゅうかいほうぞう こうせくどくほう じょうおだいしゅうじゅう せっぽうししく

[現代語訳]
(仏として具えるべき)功徳をすべて具え (その身体から)発せられる光はあらゆる世界で輝き 太陽の光も月の光も(その輝きに)飲み込まれ 神々の光も打ち消されて輝きを失う(ほど)である
人々のために仏法の蔵を開け放ち (仏の)功徳という宝玉を分け隔てなく施し 常に人々の中にあって 獅子が吼えるように(雄壮に)法を説く

四誓偈(第4回)
功祚成満足 威曜朗十方 日月戢重暉 天光隠不現 為衆開法蔵 広施功徳宝 常於大衆中 説法師子吼

くそじょうまんぞく いようろうじっぽう にちがつしゅうじゅうき てんこうおんぷげん いしゅうかいほうぞう こうせくどくほう じょうおだいしゅうじゅう せっぽうししく

[現代語訳]
(仏として具えるべき)功徳をすべて具え (その身体から)発せられる光はあらゆる世界で輝き 太陽の光も月の光も(その輝きに)飲み込まれ 神々の光も打ち消されて輝きを失う(ほど)である
人々のために仏法の蔵を開け放ち (仏の)功徳という宝玉を分け隔てなく施し 常に人々の中にあって 獅子が吼えるように(雄壮に)法を説く

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 62ページ1行目から、62ページ8行目まで転載。

四誓偈(第5回)
供養一切仏 具足衆徳本 願慧悉成満 得為三界雄 如仏無礙智 通達靡不照 願我功慧力 等此最勝尊

くよういっさいぶつ ぐそくしゅとくほん がんねしつじょうまん とくいさんがいおう にょぶつむげち つうだつみふしょう がんがくえりき とうしさいしょうそん

[現代語訳]
あらゆる(世界の)仏を供養し 様々な行を修めて功徳を積み 誓願も智慧もことごとく完成させ 迷いの世界の人々を導く師となる
仏が具えている智慧(の光)というものは 何ものにも妨げられず (あらゆる世界に)行きわたり 照らし残すということはない 願わくは私(が仏となるからには) 功徳と智慧のはたらきは このような最もすぐれた尊者(最勝尊(さいしょうそん))と等しくありたい

四誓偈(第5回)
供養一切仏 具足衆徳本 願慧悉成満 得為三界雄 如仏無礙智 通達靡不照 願我功慧力 等此最勝尊

くよういっさいぶつ ぐそくしゅとくほん がんねしつじょうまん とくいさんがいおう とうしさいしょうそん

[現代語訳]
あらゆる(世界の)仏を供養し 様々な行を修めて功徳を積み 誓願も智慧もことごとく完成させ 迷いの世界の人々を導く師となる
仏が具えている智慧(の光)というものは 何ものにも妨げられず (あらゆる世界に)行きわたり 照らし残すということはない 願わくは私(が仏となるからには) 功徳と智慧のはたらきは このような最もすぐれた尊者(最勝尊(さいしょうそん))と等しくありたい

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 62ページ9行目から、63ページ6行目まで転載。

四誓偈(第6回)
斯願若剋果 大千応感動 虚空諸天人 当雨珍妙華

しがんにゃっこっか だいせんおうかんどう こくうしょうてんにん とううちんみょうけ

[現代語訳]
こうした誓願が成就するならば あらゆる世界が揺れ動くように 空に舞う諸々の天人が妙なる花を雨降らすように

四誓偈(第6回)
斯願若剋果 大千応感動 虚空諸天人 当雨珍妙華

しがんにゃっこっか だいせんおうかんどう こくうしょうてんにん とううちんみょうけ

[現代語訳]
こうした誓願が成就するならば あらゆる世界が揺れ動くように 空に舞う諸々の天人が妙なる花を雨降らすように

*現代語訳は浄土宗総合研究所編『現代語訳浄土三部経』(浄土宗発行)
 63ページ7行目から、63ページ9行目まで転載。

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