またあえる
一番星に祈る それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔
あなたの場所から 私が見えたら
きっといつか 会えると信じ 生きてゆく
これは「涙そうそう」の歌詞の一説です。夏川りみさんの歌唱で多くの人の心を揺さぶったこの歌の作詞を担当されたのが、シンガーソングライターで女優の森山良子さん。曲名の「涙そうそう」は沖縄の方言で涙がポロポロ、という意味で、彼女は23歳で急逝した兄への思いをもとにこの詩を書いたそうです。幼少期から兄妹で過ごした日々、兄の死後の寂しさ、思い出すたびに涙する心情が歌詞に反映されているそうです。「愛する人を失った悲しみはいつか忘れるだろうと思っていた。でも、人の悲しみというものは延々と続く。絶対に忘れないんだっていうことを思い知ることができました」と語っています。
私たちの住むこの世界は楽しいことがある反面、辛さや悲しみに溢れた世界です。ときに家族との別れ、友人との別れ、大切な方との別れがあって、「また会いたい」そう願っても、それが叶わない、無常の世を生きるお互いです。
阿弥陀様という仏様は、そんな私たちの姿をご覧になって、ただ「辛い、悲しい」で終わらせない。もう悩み苦しまなくていいように、無常から離れた安らかなお浄土を構えて下さり、南無阿弥陀仏とお念仏称えるものを漏らさず救おうとお誓い下さいました。先立たれた方々は、そのお浄土に往かれ、今もこの私をあたたかく見守って下さっております。
「あなたの場所から 私が見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく」
この願いは、ただの願いじゃありません。この願いが叶う阿弥陀様のお浄土です。お念仏のみ教えに出遇わせていただいた私たちは、仏様方と決して離れることはありません。必ず「またあえる」お浄土での再会を悦びに、お念仏の中の日暮らしを歩んでまいりたいものです。
合掌
本山布教師 船橋了照
茨城教区 常繁寺







